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東京生まれの岡山育ち

静耕舎では、持続的な農業を営む中で化成肥料・動力機械に頼らないことに加えて、固定種の栽培ということを心がけています。

現在高収量を目指して改良された栽培品種の多くは、交配種と呼ばれる、異なる純系の品種から作られる雑種1代目。品種を特徴づける遺伝子座が複数あることが通常なので、栽培したものから採種しても同じ特徴が得られることはほとんどありません(遺伝子の数をnとすると2のn乗分の1の確立)。これに対して、固定種はほぼ純系なので、栽培したものから種を取ってもほぼ親と同じ形質を持ちます。

 そんなわけで 東京で菜園をしていた時にも固定種の栽培をしていたので、種や苗という形ではるばる岡山までいくつかの野菜をもってきていました。

 ところが、今年の夏の天候不順に加えて、田んぼからの転換地で栽培したため、ほとんどの野菜が生育不良 orz 。雑草に負けてしまい、せっかくの固定種の系譜が絶えたかと思われていたのですが、、、、。今日草刈りをしていたら見つけました。可憐な花を咲かせるニラの姿を。ニラは30株くらい移植したのにほとんど消えてしまっていたので、旧友に再会した気分。実際、東京から引っ越して多くの別れもあったので、なんだか涙が出てきてしまいました、、、。

 ニラの他には、ミョウガ、レモングラスが環境の変化を乗り越えてしっかりこの地に根付いてくれました。調子が悪いのは、コンニャク、サトイモ、ネギ、アスパラ、ヤマノイモ。

 来夏は頑張るぞー!