バラバラバラバラ、、、、。脱穀機に稲をかけた時の最初の音が好きだ。今年は伝統的な手法で進めようと考えているので、ハゼ干しした稲を足踏み脱穀機で脱穀(稲わらとモミを分離)。この足踏み脱穀機はこの家の倉庫から発見した。小学校の時家庭科で実習したミシンと同じノリで足踏みをする。勢いよく突起のついた木製のドラムが回り、そこに十分乾いた稲穂をあてると、モミだけが飛び散っていくという仕組みだ。飛び散ったモミを回収するために周囲にビニールシートを張っておく。稲穂をあてると、その抵抗でドラムにブレーキがかかるので、失速しないように足踏みに注力する。今年は初めてということもありひっそりやるつもりだったが、好奇心の強いご近所さんがやってきて一緒に脱穀作業。ワイワイと一日かけて10㎏袋10杯程度のモミを脱穀できた。
しかし、コメとして食べるにはまだ道のりは長い。次はもみすりをするのだが、その前に大まかにごみを取り除かなくてはいけないのだ。大きめの目のざるに通して大きなごみを取り除いて、次は風選
。軽いごみや藁くずを風で飛ばす作業である。手作業でする案もあったけど、運よくご近所に頂くことができた唐箕を使用することにする。上部からモミを落とし、手回し扇風機で起こした風を横からあてると、重いしっかりしたモミはそのまま下に落ち、少し軽めのモミは遠目の口から落ちてきて、藁くずは横に開いた口から飛んでいく。だが風を少し強くするとしっかりしたモミまで飛んでいくし、弱いとごみも下に落ちていくので、この加減が難しい。いつものお隣のおばあちゃんたちに教えてもらいながら少しずつモミを唐箕にかけていく。一回唐箕にかける度に粃(しいな)やくずモミが除かれてきれいなモミになっていくのだが、同時に量が目減りしていくのがとても残念に思える。今日の作業で1-2割は目減りした感じだ。もったいないというか、捨てるのが惜しいので、ごみやくず米扱いのものも袋に集めて保管しておく。今後飼う予定の鶏に食べさせようかと言ったら、「くず米は食べるけど、さすがにごみは食べまい」と苦笑いされる。いいや、鶏小屋の下に敷いてやれば鶏も喜ぶだろう、、、。
さて、あとはもみすりだ。そして白米にするにはさらに精米しなくてはならない、、、、。本当にコメを食べるって手がかかるなぁと実感した今週だった。来年からは来訪者に体験してもらえるように少しでも上達しておこう。