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実験実験!

6月も下旬に近づき、世間では第1クールのテレビドラマもこれまでの伏線を回収しつつ終幕を迎えるので、こちらのブログでもオープンエンドになっているものを回収したい。

烏骨鶏の孵化率を上げるための擬卵は、大変効果があった。予定通り、6月9日に孵化が始まり、2日間で、10個の卵のうち9個が孵化。第3世代のひよこたち。

 4羽の成鳥から、この3か月で15羽のひよこが生まれたことになる。この調子でいくと、ひよこたちも卵を産むようになり、比較的高価に売られている烏骨鶏卵が潤沢に入手できるようになる見込み(捕らぬ狸の皮算用?)なのだが、周りで烏骨鶏で御殿を建てた人を知らない、、、。自分たちの知らない「烏骨鶏の罠(あるいは呪い)」があるような気がして恐れているのであるが、まずは鶏小屋の増築を検討している。

彼ら第3世代のひよこ動画をyoutube channelにアップしているので、是非悩殺されてください。

回収と言いながら、またまた別の実験。すでに終えた田植えであるが、写真のように一か所当たりの植え株数を変えてみた。基本的には条間を30㎝(標準より気持ち広め)、株間を15㎝(標準より気持ち狭目)としているのだが、植え株数を1or2と少なめにしている箇所と、3-5と多めにしているところの収量の比較実験をしている。

これは少ない植え株数でも成長につれ分げつ(株分かれ)し、他方多い植え株数では根本周囲の肥料分の分け前が減るので分げつ数があまり多くならないので、収穫の時期にはひとところから生えている株数は変わらないという理論を実証確認するもの。適用する土壌条件などが異なりますが、SRI(System of Rice Intensification)メソッドなどでも理論が取り入れられている。 当舎では、作る苗の量(種もみのみならず、苗箱や床土なども含めた管理コスト)を多くしたくないいう経営・運営的な観点から評価している。

一本植えして、まず感じるのはやはり不安。植えた一本が何かの拍子で流されたり根付かなかったらどうしようと心配になる。特にうちでは、チェーン除草などで植えた稲をなぎ倒しているので、危険性も高いし、、、、。技術的な妥当性と、実施主体による適応の間には、主体者の感情という壁を乗り越えなければならないという技術普及論の基本を再認識。また、もし機械で植えるのだとすると、実は一本植えはとても難しい。田植え機では3-4本くらい掻きとって植え付けていくのが普通で、一本植えにしようとすると今度はポットで苗を作らないといけないので却って手間になる。また、一本植え(機械でも手でも)にしようとすると、植えた直後に雑草に負けないように比較的大きな苗を作らなくてはいけなくなるので、低い密度で苗をつくらなくてはいけない(→結果苗床の数が多くなる)ということにもなる。という投入側の留意点を念頭に置きつつ、秋の収穫量の比較結果を待ちたい。