さらには、勢い余って肉醤を作ってみようと、塩と麹につけてみたりしている(写真は、かき混ぜる前のもの)。しかし、調理の手間に比べてなかなかなくなる気配がない。そんな時に、宿泊されたお客さんからの救いの一言、「チャーシューどうですか?」
目からうろこな感じで、残る肉塊を醤油ベースのだしで煮ると、肉塊も少し縮み、より保管しやすい感じになり、再び冷蔵庫に収まることになった。
ご近所に配ることも考えたのだが、やはりさばいた当初でないと何となく責任が持てない気もするし、狩猟関係者の冷凍庫にはたくさんストックが貯まっているしで、運よく訪問してくれた方でもないとお渡しできないなんて悩みもある。
この肉が片付かないうちに次が獲れたらどうしようと、捕らぬ狸の皮算用ならぬ猪鹿の肉算用をしているのだが、幸か不幸かまだかかっていない。どうやらまだ気温が十分下がっていないために、野生生物の採食行動がさとやま近くまで十分に降りてきていないようだ。これを狩猟者の間では「喰いこみが足りない」と表現するのであるが、ふとうちのヤギ達を見ると、寒さに備えるためか、がっちり"喰いこんで"丸々と太っている。エサがふんだんに得られる環境に棲んでいるためもあるとは思うが、、、やはり野生の世界は厳しいのかなぁと、すこし猪鹿に同情も禁じ得ない。ただし、獲るときは獲ります!