「XXやこー」「きょーてー」「けなりー」などなど岡山周辺の方言にはそれなりに慣れてきたが、近頃会話の中で気になる音に気が付いた。「ちゃぷちゃぷ」「ぼりぼり」など擬音語(オノマトペ)にも地域性があるようなのだ。ちゃぷちゃぷは、雨の音ではなく、人がしゃべる音。標準語ではペチャクチャのような感じだろうか?備前市に関わりのある人の使用頻度が高いような気がするので、そのあたりの方言かもしれない(県内でもいくつか方言が存在する)。ぼりぼりは、仕事をするさまを表す語なのだが、その意味がバリバリなのか、ボチボチなのだかが分からず現在解析中である。しかし、こうした特色のある言葉・擬音語を使う人も数少なくなりつつあるので、十分なデータが取れず正しい解釈を身につけているのかが確証を得られていない。近所の人たちとの共同作業の時にもっとちゃぷちゃぷしゃべって、ぼりぼりの意味を探らねば、、、。
冬の間は、こうした共同作業や、土のてこ入れや山仕事(狩猟や樹木の伐採)などむしろ力仕事が多くなる。そんな折、サウナと冷水浴を繰り返すと筋肉のコリがほぐれ、精神的にも「ととのう」ということを聞きつけて、近所の温泉に週一くらいで通うようになった。90度くらいのサウナに8分くらい入って、その後冷水浴1-2分して、その後少し休憩。これを3回繰り返しながら、サウナの時間を増やしていく。初めは暑くて仕方のなかったサウナが、冷水浴をした後で入ると、暑さを感じずに長めに入れるようになり、3回目は20分近く入れるようになる(個人差があります)。多分こうやって振幅を大きくしていく中で、筋肉や精神を解放するということなんだろうなと想像。しかし、筋肉のコリは解消されつつあるものの、精神がととのうというのがまだわからない。人によっては自然に笑みがこぼれるようになる(少しヤバい人?)こともあるようなのだが、私の場合は世界が回転しだして(単なる目眩?)、聴覚が敏感になるくらいだ。温冷浴を繰り返すと、ある時ふとそこに音があふれていることに気づくのだ。お湯の流れる音、外の風の音、ヒトの歩く音、、、、。
今の時期山を歩いていると似たような感覚に襲われることがある。狩猟罠のチェックのために山を巡回しているのだが、ある時突然山の中の音に気付くのだ。多くは鳥の声や鳥の立てる音、風が木々を渡る音、地面に積もった枯れ葉がささやく音、自分が立てる騒音でそうした音を乱すのが怖くなってふと立ち止まり静かに聞き入るなんて瞬間がある。
というわけで、人の声、自然の音に聞き耳を立てている日々である。