2019年冬(10-12月)

2019年冬(10-12月) · 2019/12/20
いきなり我が家に20㎏の肉塊が登場したことを前回のブログに記載したが、うれしい反面なかなかの厄介者である。日ごろから、農村生活に必要なものは大きな冷蔵庫/冷凍庫だと思っていた(旬の食材が、収穫やおすそ分けの結果として、文字通り食べきれないほど入手できる)が、この肉塊はそのニーズを示す大きな根拠だ。しかし、いきなり新たに冷凍庫を買う余裕も場所もなく、ひたすら肉の消費に追われている。日々使うのはもちろんのこと、ベーコン作り(写真は燻製前の塩漬け状態のもの)にトライしてみたり、こんにゃくづくりワークショップをしたついでに豚汁のイノシシバージョンを皆で食べたりした。

2019年冬(10-12月) · 2019/12/15
近年人里近くにもクマや猪、サルが出たというニュースが東京でも報じられるようになった。これまで野生動物の世界と人間界のバッファーとして機能していた里山の管理がなされず、動物たちが気軽に人里に出てくるルートができてしまったと同時に、人里には色々旨いものがあると動物たちが知ってしまったことが原因だと言われている。全国で農産物への被害総額は減少傾向にあるものの年間150億円を超えており、和気町でも年間2600頭の猪や鹿が獲られているにも関わらず、農作物への被害は後を絶たない。 そんな壮大な状況とは別に、消費するものはなるべくみじかで生産するという哲学の元、狩猟の免許を取得し、昨年来試みてきたのだが、昨年は文字通り鳴かず飛ばず。今年は地元に良い師匠を見つけ獣道を見る目を教わりながら、くくり罠をかけてきた。猟期は11月15日から始まっているのだが、師匠の都合で12月1日に罠を設置。それから毎日のようにかけた罠を見回り、肩を落としながら山を降りる日が続いたある日。

2019年冬(10-12月) · 2019/11/27
「農家の朝は早い」なんて、下条アトムのナレーションのような言葉であるが、我が家の一番の早起きは烏骨鶏たちである。 日に日に日の出が遅くなり、山間のこの集落では8時くらいにならないと日が射さないというのに、3時半ころには鬨の声を告げる。...

2019年冬(10-12月) · 2019/11/25
一般的に、冬には農家は暇というか、何をしているかわからないという印象が強いのか、「冬は何をやってんですか?」と聞かれることが少なからずある。質問されると心の中では「何を仰るウサギさん」とつぶやきながらも、顔はにこやかに笑いながら「結構いろいろすることあるんですよー」と答えています。実際いろいろあるのです。...

2019年冬(10-12月) · 2019/11/15
近頃しんちゃんとまぁちゃん(ヤギです)の人気が半端ない。平日にふらっと立ち寄って顔を見に来る人もいれば、週末ともなると10人以上の子供たちが入れ替わり立ち替わり戯れに来ることもある。近所の人たちもエサを持ってきてくださったり、ヤギをネタに世間話を広げたり、、、。そんな人界の喧騒をよそに、柵の中に新たに設置した切り株を遊び道具に軽やかなジャンプを披露するようになった二匹は、少し大柄になり、また冬支度のためか体毛も長くなり、秋の冷え込みにも負けずマイペースに今日も草を食んでいる。

2019年冬(10-12月) · 2019/10/07
日中はいまだに暑いが、朝夕はめっきり冷え込むようになり、少しずつ秋、そしてその先の冬の足音が聞こえてきた。ヤギたちも冬への準備か、草の葉よりも穂先の実を好んで食べるようになった気がする。山の木々はまだ色づかないけれども、様々なものをもたらしてくれる。...