ガガイモ

 概要: 

 アサギマダラの職層として有名。種子についた白毛はとても軽くてつやがあり、昔は綿の代わりに利用されていた。大国主命ともに国造りに参加した少毘古那神はガガイモの実に乗って海を渡ったと伝えられている。

 地下茎は長く横に這い、茎は長く伸びて他の植物の上に覆いかぶさる。ツルや葉を傷つけると白い汁が出る。

主な利用方法

若芽は茹でて食べられる。

種子と葉は生薬になる。葉は夏に採取して陰干しし、解毒、腫物に薬効があるとして用いられる。腫物には葉の粉末をくちなしの粉末一緒に酢で練り合わせて湿布する。実は初秋に取って天日乾燥して、種子を取り出す。乾燥させた種子は蘿摩子(らまし)と称されて、強精、止血に効果がある。蘿摩子は乾燥粉末1日2-3グラムを2回程度に分けて服用する。切り傷の止血には種子の白毛をつる。

栽培の方法

栽培上の特性

 日向であまり乾燥しない場所に植え付ける。やせ気味の土地での育つ。寒さにはあまり強くないので養生をした方がよい。挿し木でも増殖が可能。周囲に絡みつき繁殖するので、植え位置には注意が必要。

栽培カレンダー

播種・移植・収穫・採種などの注意点

 種まきは4月が適期であるが、3-5月程度の幅がある。秋播きも可能。深さ5㎝以上の種まき床にたっぷりと完遂し、種をバラマキした後、軽く覆土する。適湿で管理し、発芽した幼苗をポットに鉢上げし育成する。